2016年12月23日金曜日

ドイツ・レクイエム 18

月に1度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。第18回目となります。クリスマスが近かろうが、何といっても「ドイツレクイエム」で貫きますぞ。
①クレンペラー②サバリッシュ③ヤルヴィ④ジュリーニ➄セル⑥コルボ⑦アーノンクール⑧ケーゲル⑨ロバート・ショウ⑩アクサンチュス⑪コッホ⑫ヘレヴェッヘ⑬シノーポリ⑭クーベリック⑮バレンボイム⑯レヴァイン⑰ケンペ
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第18回目は、マゼール最初の録音:フィルハーモニア管との「ドイツレクイエム」です。イレアナ・コトルバス(S)、ヘルマン・プライ(Br)(録音:1977年)。
マゼールは、最後の来日(ミュンヘンフィル)でサントリーホールで演奏を聴いた忘れられない巨匠です。
そういえば、マゼールの聖ミカエル教会での追悼演奏は、ミュンヘン・フィルと以前に音楽監督をしていたバイエルン放送交響楽団の合同で、ゲルギエフ指揮のもとブラームスの「ドイツ・レクイエム」演奏されましたね。
さてこれは、かなりの名演奏と言って過言ではない。マゼール40代後半のドイツレクイエムは、虚飾を排除しコーラスとオーケストラの見事なバランスの中、無理に細部にこだわることなく、神聖な祈りを捧げるという構築がなされている。
コーラスも素晴らしい、ヘルマン・プライの淡々としたモノローグもそれでいて説得力をもつ。うーんいい声だ。プライほど、悉く「ドイツレクイエム」の名盤に登場する歌手もいないのではないだろうか。クレンペラーから始まり、シューリヒト、アンセルメ、チェリビダッケ、クーベリック、ブーレーズ、そしてマゼール。
コトルバスのソプラノは、柔らかく美しい。クライバーの「椿姫」のヴィオレッタを思い出しました。


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