2017年1月3日火曜日

モーツァルト ピアノ協奏曲第14番_バレンボイム


新春に相応しいのは、モーツァルトのピアノ協奏曲。
1968-1974年に録音された若きバレンボイム(ピアノ&指揮バレンボイム:イギリス室内管弦楽団)のキラキラしピアノタッチが魅力の
演奏を聴いています。
滅多に紹介されない14番 変ホ長調 K.449 をご紹介。
ウィーンで独立し、自作の演奏会を開くために最初に作曲された曲であり、弟子のバルバラ・プロイヤー嬢(ザルツブルグ宮廷連絡官の娘)に捧げられた曲です、モーツァルト自身が初めて自作の目録を作り始めた最初の曲です。
プロイヤー家は、かなり作品代をはずんでくれたようです。
(ちなみに17番もプロイヤー嬢のために書かれた作品です)
14番では、編成は弦楽5部、オーボエ2本、ホルン2本、ファゴット1本と小編成です。
特異のユニゾンで始まる決然とした冒頭の主題があちこちに登場しながら、ピアノのアルペジオ中心に柔らかいメロディを弦楽に支えながら展開してゆきます。
第2楽章アンダンティーノは、モーツァルト得意の緩徐楽章。
アリアのような優しいメロディは、何時聴いても心安らぎます。
バックに流れる弦楽のサポートも美しいです。
第3楽章は、軽快なアレグロ。少しフーガ風の掛け合いをしながら、チャーミングに変奏していきます。ピアノが踊りながらフィレーナを迎えます。
バレンボイムの甘さを含んだピアノの音は柔らかく、いかにもウィーンぽさを表現していてGOODであります。

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