2024年2月18日日曜日

シューベルト 交響曲第5番_サヴァリッシュ

 シューベルト 交響曲第5番変ロ長調 D.485、サヴァリッシュ;ドレスデン・シュターツカペルレ(1967年録音)。

5番は、モーツァルトの和声を色濃く模し、如何にモーツァルトが好きだったかがわかる名曲だと思っている。
その中で、第1楽章のテンポがあまりにも違いすぎる曲も珍しいが、少なくともallegroを感じさせないものはいかに巨匠であっても、「モーツァルティアン」としては聴くに値しないと思っている。ワルターやベームだとしても。そこで今回選んだのは、サヴァリッシュでした。さて5番の楽器編成:フルート1,オーボエ2,ファゴット2、ホルン2,弦楽5。楽章テンポは、(1)Allegro(2)andante(3)menuete&tiro allegro (4)allegro 。ハイハイもう答えは出てますね。文字通りモーツァルト40番ト短調交響曲まんまです。29番K.201の優雅さを備えた第1楽章、モーツァルトのピアノ協奏曲の緩徐楽章のような優しくかつ仄暗さを持つ第2楽章、40番K.550のオマージュとも言える第3楽章、変幻自在の終楽章。魅力的な作品です。
サヴァリッシュのメリハリのある構成、ドレスデンの木管群の美しさ、この曲にぴったりです。


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