2016年3月26日土曜日

シューマン 交響曲第4番_クナッパーブッシュ

今朝は、春に備えて庭の手入れをしておりました。
やっと音楽の時間です。今朝の一枚。クナッパーブッシュ:ウィーンフィル 1962年のライブ「シューマン 交響曲第4番」と「R・シュトラウス 死と変容 Op.24」のAltusのCDです。
以前、シューマンの4番は、フルトヴェングラーさえあればいいと書きましたが、クナのこの演奏を忘れてました。この2つさえあればいいです。(と書きつつ、バーンスタイン、コンヴィチュニー、ドヴォナニー、クレンペラー、セルを始め何十枚も持っている矛盾)。
さて当該CD、以前の海賊版に比べ格段に音が良くなっています。
拍手から始まり、鳴りやまぬ間に、心を抉る深い冒頭の音に観客も私も直ぐに引き込まれます。第2楽章は、ウィーンフィルの弦楽群ならではの寂寥感あふれる演奏。この美しいウィーンフィルからクナは、終楽章に恐ろしいまでの低重心の弦の響きを導き出します。唸る金管もまるでワグナーを演奏しているような暗い咆哮を見せます。クナらしい絶妙な間とテンポの揺れ、スケールの大きな演奏です。「R・シュトラウス 死と変容 Op.24」も当然圧倒的に素晴らしいのですが、これはまた後日です。

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