2016年3月6日日曜日

マーラー 交響曲第9番_ノイマン

今朝の一枚。マーラー 交響曲第9番 ニ長調 ノイマン:チェコフィルで。(2回目の録音:1995年8月21日~28日ドヴォルザーク・ホール)__わずか5日後の9月2日 ノイマン逝去。
名盤は綺羅星の如くあり、私も数多く保有しておりますが、ノイマンのマーラー 9番は本当に清らかで美しいの一言。
弦楽群の優しい響き、管楽器群の張りときらびやかさ。木管群の艶。どれをとっても満足行くものです。
チェコフィルには、ノイマンのマーラーを支えたティルシャル(ホルン)、ケイマル(トランペット)、ヴァーレク(フルート)、キメル(オーボエ)などの名手が勢ぞろいなのです。
さてチェコフィルは、実は屈指のマーラー・オーケストラです。交響曲第7番「夜の歌」の初演はマーラー自身の指揮により演奏されています。(1908.9.19)
また私は、クラシックファンを自認する多くの方々でも「マーラーは何処の国の人?」に正解できる方、実は少ないのではと思っています。彼は現チェコ生まれチェコ育ち。
評論家の「ボヘミアンマーラー」なる揶揄する言葉がありますが、マーラーは元来ボヘミアンなのです。
そんな意味も含め、ノイマンのラストレコーディング(白鳥の歌)となった9番を、No.1にあげさせていただきます。
特に第4楽章の「Adagio」は秀逸です。チェコフィルのこの上なく美しい弦の響きが体中に染みわたります。金管群の壮絶な響きに、ちょっとウルウル。悲劇性・悲痛感がとかくクローズアップされるなかで、ノイマンの9番の美しさの追求に「感謝」。

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