2016年3月13日日曜日

モーツァルト ピアノ協奏曲第17番_カサドッシュ

今朝の一曲。「Robert Casadesus plays Mozart」よりピアノ協奏曲第17番ト長調 k.453を聴く。カサドシュ(p):ジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団(1968)。
モーツァルト 10番台、屈指の優美さを兼ね備えた名曲。
特に第2楽章アンダンテ。長調とは思えない独特のほの暗い、しかし優しさに満ちた序奏から突如オーボエの響き、フルートとファゴットに受け継がれていく癒しのメロディ。映画「アマデウス」でサリエリが初めて聴いて衝撃を受けた<グラン・パルティータ>のAdaigoの場面と同じ衝撃をここで受けるであろう。
そこにピアノの安らぎにも似たパッセージが加わる。
しかし一転の転調。翳リあるそのメロディを聴いて言える言葉は1つ「モーツァルト!」。そして短調と長調を繰り返しながら魂を優しく包み込む絶美の世界をカサドシュの重過ぎないタッチ、絶妙なピアニシモが支えてくれています。17番 最高です。

0 件のコメント:

コメントを投稿