2017年4月14日金曜日

ドイツ・レクイエム 22

月に1度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。第22回目となりました。
1.クレンペラー 2.サバリッシュ 3.ヤルヴィ 4.ジュリーニ 5.セル 6.コルボ 7.アーノンクール 8.ケーゲル 9.ロバート・ショウ 10.アクサンチュス 11.コッホ 12.ヘレヴェッヘ 13.シノーポリ 14.クーベリック 15.バレンボイム 16.レヴァイン 17.ケンペ 18.マゼール 19.アンセルメ 20.クレツキ 21.シューリヒト
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第22回目は、ガーディナー指揮:オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク、モンテヴェルディ合唱団、シャルロッテ・マルギオーノ(Sp)ロドニー・ジルフリー(Br) <1990年録音>です。
ガーディナー最初の録音である。ガーディナー先生は、まず楽器からこだわってオーケストラを編成しているそうです。滑らかなウィナー・ホルン、短いウィナー・オーボエ、ティンパニーのための硬いバチなどなど。もちろん弦楽群は、ノン・ヴィブラートの奏法。
オリジナルによる最初の演奏です。
透明感と柔らかな響きに貫かれた演奏で、それはコーラスにも言える。クレンペラーに代表される重厚さや、ジュリーニに見られるロマンティシズムは、当盤には微塵もなく、バロック的な造形美で彩られている。こだわりのアクセントが音楽そのものを引き締めている。第6曲、大フーガの前のスフォルツァンドに至る場面の美しさは他の演奏ではなかなか見られない。大フーガの全く力みのなさが、ガーディーナー先生の特徴でもあるが、テンポは思い切り揺らしまくっている。しかし、典礼的な端正さをもつ演奏であると言えるのではないだろうか。これはこれで面白い。
とにかくどんな演奏でも私はこの曲が好きなのだ。


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