2017年4月2日日曜日

モーツァルト ピアノ協奏曲第15番_ミケランジェリ



今日は、六義園のしだれ桜を始めとし王子駅付近の桜の散策に出かけました。
このような春の陽気に似合うモーツァルト ピアノ協奏曲第15番変ロ長調 K.450を聴こう!
ミケランジェリ_コード・ガーベン(C)北ドイツ放送交響楽団(1990年Live録音)です。
ミケランジェリも大好きな15番は、編成は、Ob(2), Fg(2), Hrn(2) 弦楽5部(終楽章のみフルート)と、いたってシンプルで小編成です。
第1楽章は、明るく弾むようなオーケストラで始まります。ワクワクするような春の陽気にピッタリ。
さて、指揮をするコード・カーベンは、全く無名。そりゃあそうだ!彼はグラモフォンのプロデューサーなのだ。
気難しいミケランジェリと長く付き合っていたが、ちょっとしたことで暫く縁を切っていました。このCDは、ミケランジェリが倒れ、奇跡的復活を果たした時にコンチェルトを一緒にする指揮者が見つからず、カーベンを指名して演奏されたものである。ちなみに前年の1989年に20.25番のライブもある。
15番に話を戻そう。特徴的なのは、ピアノの入り。通常主題をピアノが繰り返すのだが、15番では、極めて即興的で華やぐようなパッセージの序奏から始まる。そして主題を提示し、短調へ一瞬移行しグッと聴衆を引き込み、すぐにまた長調へ。モーツァルトの得意技炸裂!ミケランジェリのピアノの軽やかさは言うまでもないが、テンポも思い切り揺らし、緩急自在を慈しみ弾いているのがわかる。
第2楽章、アンダンテは最高の「赦し」の音楽。
弦楽とピアノによる交互の旋律は、心を静かに慰めてくれる最高のパッセージ。誰もが優しくなれるでしょう。
第3楽章、アレグロの出だしは、映画「アマデウス」でもお馴染み。
スキップしたくなるような主題。春を満喫できるロンド。
アインガングとカデンツァのミケランジェリの華やかにして慈しみのある音の粒が身も心も軽くしてくれます。
お薦めの15番です。







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