2025年12月28日日曜日

シューベルト 交響曲第3番_マルケビッチ

 シューベルト 交響曲第3番ニ長調D.200:奇才マルケビッチ(C)ベルリンフィル(1954年mono録音)で聴く。シューベルト18歳の時の作品。「野ばら」や「魔王」と同じ年に書かれたもの。

この初期の小交響曲をマルケビッチは4回(ベルリンRIAS響<1953>・ベルリンフィル<1954>・ソヴィエト国立響<1963>・ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管<1967>)も録音している。他に類を見ないのでないかと思う。弦楽器が刻むリズムの上で、木管楽器が独奏楽器のようにメロディを歌い継いでいくのが面白い。第2楽章は、ハイドンやモーツァルトの影響を色濃く受けている。第3楽章のトリオでの、オーボエとファゴットによる民謡風の旋律は素敵です。終楽章プレストでの木管群のタンギングの技の巧拙とスピード感が見ものです。


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