2018年5月20日日曜日

HDD クラッシュ

手持ちのCDをリッピングして保存していた「HDD」が今週、突然利用不可。クラッシュだな。約1000枚分のCD。これはちょっと大変だ!まあしょうがない。
この機会にネットワークオーディオ環境を構築してしまうつもりです。外付けHDDからNASに変更し、ネットワークCDレシーバーを導入。再リッピングには、半年はかかりそうだが、まあ楽しみが1つ増えたと考えよう!!(´;ω;`)ウゥゥ



2018年5月19日土曜日

ドイツ・レクイエム 35

月に1度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。第35回です。
1.クレンペラー 2.サバリッシュ 3.ヤルヴィ 4.ジュリーニ 5.セル 6.コルボ 7.アーノンクール 8.ケーゲル 9.ロバート・ショウ 10.アクサンチュス 11.コッホ 12.ヘレヴェッヘ 13.シノーポリ 14.クーベリック 15.バレンボイム 16.レヴァイン 17.ケンペ 18.マゼール 19.アンセルメ 20.クレツキ 21.シューリヒト 22.ガーディナー 23.ハイティンク 24.アバド 25.テンシュテット 26.メータ 27.ショルティ 28.ブロムシュテット 29.プレヴィン 30.トスカニーニ
31.ザ・シックスティーン 32.ワルター33.チェリビダッケ34.ヒコックス
::::::::::::::::::::::::::::
第35回は、フリッツ・レーマン指揮ベルリン・フィル
聖ヘトヴィヒ大聖堂聖歌隊、ベルリン・モテット合唱団
マリア・シュターダー(SP)、オットー・ヴィーナー(BR)
<1955年、ベルリン、イエス・キリスト教会 録音MONO>
この1955年、ベルリン・フィル、聖ヘトヴィヒ大聖堂聖歌隊は前述の17.ケンペの録音もしている。
第1曲、かなりのスローテンポ、噛み締めるようなコーラス。慈しみの深い出だし。このテンポは最後まで変わらない。コーラスのバランスが良く、弦楽群も50年代ならではのBPOの
太く重厚感のある響き。
第2曲、レーマンはここでも、悲痛感の強い音を好まない。ユニゾンのコーラスも重苦しさはなく、どこまでも静謐。変ト長調へ転じてのコーラスで少しテンポアップし、暖かみのある展開へ。「Aber des Herrn Wort bleibet in Ewigkeit.」のコーラスは見事。Allegroは、思った以上に早めのテンポでメリハリをもつ。
テノールの上手さが光る。
第3曲、ヴィーナーのアプローチは、朴訥朗々。コーラス陣が緊迫度を高めつつ展開してゆくが、レーマンは決して足を速めようとしない。しかし、希望に転じてからのフーガは、かなり早めのテンポで。
第5曲、シュターダーの暖かみと透明感が両立した美音に尽きるうっとりするほどだ。
第6曲、暗さを強調せず、ただ主和音に解決しない不安げを持ちながら厳かに。中間部のスフォルツァンドにおいても、決して逸るのではなく、七色に変わる和音の変化をコーラス陣が歌い上げる。大フーガのアルトの入りは少し可愛い声だ。(笑)フーガにおけるコーラスはときに力強く、また優美に。
レーマンの内省的で落ち着いた説得力ある演奏に感服。


2018年5月13日日曜日

ブルックナー 交響曲第7番_ベーム

本日は、午前中は町内会理事会。(とうとう理事が廻ってきてしまいました)昼食後は爆睡の昼寝。
夕方から書斎でまったり。
ブルックナー 交響曲第7番ホ長調_ノヴァーク版を聴いている。演奏はカール・ベーム:バイエルン放送響(1977年ライブ録音)。
意外の方も多いかもしれませんが、カール・ベームは1940年代のVPOから始まり、この第7の録音をかなり残している。(有名な4番よりも多い)
勿論、ウィーンフィルとのセッション(1976年)が有名なのは承知しているが、私は、このバイエルンとのライブ盤を推したい。ベーム:バイエルンは本当に相性がいいと思う。
バイエルンの弦楽群は低重心でありながら、どことなく明るい音色がこの7番にはあっている。その良さは第2楽章adaijoによく表れている気がする。ベームによる節度ある構成にバイエルンは実にうまく寄り添い、そして謳うべきは謳う。
第3楽章Scherzoは、重量感を伴いつつオーケストラのバランスに配慮した実に爽快、終結部も美しさを失わず、堂々たるもの。名盤の多い7番にあって、けっこう好きな1枚である。


2018年4月28日土曜日

ドイツ・レクイエム 34

月に1度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。第34回です。
1.クレンペラー 2.サバリッシュ 3.ヤルヴィ 4.ジュリーニ 5.セル 6.コルボ 7.アーノンクール 8.ケーゲル 9.ロバート・ショウ 10.アクサンチュス 11.コッホ 12.ヘレヴェッヘ 13.シノーポリ 14.クーベリック 15.バレンボイム 16.レヴァイン 17.ケンペ 18.マゼール 19.アンセルメ 20.クレツキ 21.シューリヒト 22.ガーディナー 23.ハイティンク 24.アバド 25.テンシュテット 26.メータ 27.ショルティ 28.ブロムシュテット 29.プレヴィン 30.トスカニーニ
31.ザ・シックスティーン 32.ワルター33.チェリビダッケ
::::::::::::::::::::::::::::
第34回は、リチャード・ヒコックス:ロンドン交響楽団&合唱団。フェリシティ・ロット(sop), ディヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(br)<1990年ロンドン、聖ジュード教会・セントラルスクエア:録音>です。
第1曲、静かにして薄い朝靄のような出だし。続く序奏のコラールの透明感が際立つ。大きな起伏を作らず、終始Selig動機を中心に讃美歌の如く繰り広げられる。
第2曲、第1曲に比べ何と重苦しい出だし。言葉をかみしめるようなコーラル。第一ペテロの書簡にある人生観を決然と言霊にしたいのだ。その回答をもつ長調に転じてのヤコブの書簡の優しい囁きが、対照的でメリハリを生み出している。
悲痛な空気を切り裂く「Aber des Herrn Wort」以降、テンポは大きく揺れるが、「言葉」を大事にした賛歌へ。
第3曲、バリトンのウィルソン=ジョンソンは、好きな声だ。コーラス群も厚みを加えたオーケストラとともに緊迫したソロを支える。強いドラマチックな仕立てではないものの、フーガまでの抑揚とテンポの動かし方は見事。持続Dの上で繰り広げられるコーラスのみならず、弦楽群の動きの面白さもくっきりと聴こえゾクゾクする。
第5曲、ソプラノのロットは、何と素晴らしいのだろう。その軽やかな声質でありながら、母なる優しさを美しく表現しています。
第6曲、この曲で初めてヒコックスは、激しさのありったけをスフォルツァンドに。極めて劇的です。大フーガにおけるアルトの入りも見事。
ヒコックス盤、隠れた名盤ではないでしょうか。


2018年3月31日土曜日

ドイツ・レクイエム 33

月に1度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。第33回です。
1.クレンペラー 2.サバリッシュ 3.ヤルヴィ 4.ジュリーニ 5.セル 6.コルボ 7.アーノンクール 8.ケーゲル 9.ロバート・ショウ 10.アクサンチュス 11.コッホ 12.ヘレヴェッヘ 13.シノーポリ 14.クーベリック 15.バレンボイム 16.レヴァイン 17.ケンペ 18.マゼール 19.アンセルメ 20.クレツキ 21.シューリヒト 22.ガーディナー 23.ハイティンク 24.アバド 25.テンシュテット 26.メータ 27.ショルティ 28.ブロムシュテット 29.プレヴィン 30.トスカニーニ
31.ザ・シックスティーン 32.ワルター
::::::::::::::::::::::::::::
第33回は、チェリビダッケ:ミュンヘンフィル&合唱団、ミュンヘン・バッハ合唱団、アーリン・オジェー(ソプラノ)、フランツ・ゲリーセン(バリトン)_19871年聖ルカ教会LIVE録音。まずは、チェリのとてつもなく遅いテンポで最後まで歌い切ったコーラスに拍手を送ろう。
第1曲、重厚でありながら、何故か夜明けの光が差し込むような柔らかな響き、ルカ教会のもつ音場の力によるものか。
厳かに始まるコーラス。オーボエの美しさ。ハープの優しさ。
まるで静かに流れゆく大河のようなテンポと言っておこう。
第2曲、重苦しく始まるユニゾンのコーラスが、意外にも淡々としている。そしてティンパニーの連打が何故かリズミカルに響く。長調に転じても、あくまでも遅く。
「Aber des Herrn」後のアレグロもモデラートのよう!!
第3曲、バリトンのゲリーセンは、線が細いが切々と歌う。
壮麗なるフーガも全く推進力なく進む。
第5曲、オジェーの声はあまり好きではない。
第6曲、大フーガの入りのアルトが下手すぎる。。。。
圧倒的名盤とよくネットに書いているが、正直私には駄目だ。
65歳を過ぎたらもう一度聴いてみよう。


2018年3月25日日曜日

シューマン 交響曲第1番「春」_バーンスタイン

レニー ニューヨークフィル(1960年録音)で、シューマン 交響曲第1番変ロ長調 Op.38「春」を聴く。
レニー42歳の溌剌とした演奏がこのシンフォニーにマッチしている。
第1楽章序奏部冒頭のトランペット・ホルンによるファンファーレはたっぷりとゆっくり目で始まる。主部が始まると一気に飛び跳ねるような軽やかさ。ティンパニーの少し乾いた打撃も心地よい。小気味よい爽快感と迸るエネルギーを感じる演奏だ。第2楽章は、弦楽の美しい旋律。レニーの独特の抑揚とテンポの揺れで感情の高まりが表現されていく。
終楽章、生き生きとしたコデッタ、終盤コーダ部のストリンジェンド的なアッチェランドもレニーらしさをまざまざと見せつけてくれる。爽やかで面白い演奏だ。SONYの録音も素晴らしい。


2018年3月11日日曜日

ブラームス ピアノ協奏曲第2番_ゲルバー

ブラームス ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 OP.83を聴こう。ゲルバー:ケンペ+ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団(1973年録音)。
第1楽章、冒頭のホルンの深みと厳かさは満点。ロイヤルフィルの管楽器群の響き、切れの良い音もいい。またケンペお得意のデクレッシェンドとピアニシモのもって行き方にはブラームスの心の襞を感じる。そしてゲルバーの高音部のパッセージの美しさは至芸に値する。クライマックのオーケストラのどっしり感は、まるでドイツのオーケストラのようだ。
第2楽章、起伏の激しいなんというスケルツォ。だから中間部の長調へ転じたオーケストラ部が余計好きだ。
加速を帯びた終焉部のお互いの引っ張り合いも楽しい。
第3楽章、有名なチェロの音色の緩徐楽章。これを聴くといつも心が洗われる。ブラームスの隠し持つセンチメントな部分が凝縮されているように思う。それを受け継ぐピアノ部が、また堪らなく哀しい。中間部ではケンペが激しさを要求し、ゲルバーが正面から受け止める。そして、弦楽の心の淵へ落ちてゆく如きパッセージ。優しい光を注ぐクラリネットの調べ。再びチェロのメロディ。それをサポートするようにゲルバーのピアノがトリルを打つ。
終楽章、弾むようなロンド。まるでモーツァルトのコンチェルトの終楽章の冒頭ようだ。およそブラームスには似つかわしくない楽し気なピアノとオーケストラの掛け合い。ゲルバーの瑞々しいほどの音が燦然と輝く。うーんやはり隠れた名盤だと確信!!



2018年2月28日水曜日

ドイツ・レクイエム 32

月に1度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。第32回です。
1.クレンペラー 2.サバリッシュ 3.ヤルヴィ 4.ジュリーニ 5.セル 6.コルボ 7.アーノンクール 8.ケーゲル 9.ロバート・ショウ 10.アクサンチュス 11.コッホ 12.ヘレヴェッヘ 13.シノーポリ 14.クーベリック 15.バレンボイム 16.レヴァイン 17.ケンペ 18.マゼール 19.アンセルメ 20.クレツキ 21.シューリヒト 22.ガーディナー 23.ハイティンク 24.アバド 25.テンシュテット 26.メータ 27.ショルティ 28.ブロムシュテット 29.プレヴィン 30.トスカニーニ
31.ザ・シックスティーン 
::::::::::::::::::::::::::::
第32回は、御大を忘れていました。
ワルター指揮:ニュー・ヨーク・フィルハーモニック、ウェストミンスター合唱団、イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
ジョージ・ロンドン(バス)<1954年12月16日 カーネギーホールLIVE>です。
ワルターには、数多くのドイツレクイエムがあります。
この盤のすぐあとにセッション録音したもの、同じく1952年のNYPとの英語版、1952年にはローマ放送SO.とのライヴ(イタリア語盤)もある。そして、ウィーンPO.との1953年のエディンバラ音楽祭でのライヴ、1947年のBBCとの放送録音、スウェーデン国立交響楽団との1950年ライブなどだ。
第1曲、重く引きずるのではなく、まるで朝の目ざめのような
弦楽の響きの中から、コーラスが始まる。敬虔な歌声の中にどこか暖かみを感じる。早いテンポでありながら、決して薄くなるのではなく、大きな揺れの中でメリハリを持たせ包み込むようなニュアンスにワルターらしさを感じずにはいられない。
第2曲、遠くから少しずつ踏みしめるように近づいてくるオーケストラ。気が付くとすぐそばで、コーラスが重苦しくユニゾンをという出だし。だから、その後の長調の暖かく優し気な囁きに癒される。ワルターの奥行きの深さは、こうした何気ないところにある。「Aber des Herrn Wort」からのアレグロ展開での溌剌さも苦悩から解き放たれた「喜び」の表現を見事に円して見せている。
第3曲、ジョージ・ロンドンの説得力のあるモノローグ。それを緊迫の度を高めつつコーラスが見事に支えている。
そして壮麗なフーガへの直前の雲間が晴れ天へ上るような歌声、渾身のトランペットは見事。持続低音Dに支えられ蠢く主題のコーラスは、決して熱くなるのではないものの、力強く歌い上げる。この3曲は、本当に素晴らしい。
第4曲、優雅な舞曲。その中で七色に変化する表情。ワルターは、意外に大きな音量で力強く駆け抜けている。
第5曲、イルムガルト・ゼーフリートは、綺麗な歌声だが私的には少し明るい&若い。当時まだ20代であるので致し方なしか。
第6曲、第1曲と同様あまり翳りを持たずに始まるが、バスの独唱より厳しさを加え、高速のテンポでスフォルツァンドへ。大フーガにおいてもそのテンポは変わらず、一気呵成に突き進む圧倒的な賛歌の様相です。
ワルターのドイツレクイエムは、さすがの豊かさと深みを随所に感じることのできるものではないだろうか。

2018年1月13日土曜日

ドイツ・レクイエム 31

月に1度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。第31回です。
1.クレンペラー 2.サバリッシュ 3.ヤルヴィ 4.ジュリーニ 5.セル 6.コルボ 7.アーノンクール 8.ケーゲル 9.ロバート・ショウ 10.アクサンチュス 11.コッホ 12.ヘレヴェッヘ 13.シノーポリ 14.クーベリック 15.バレンボイム 16.レヴァイン 17.ケンペ 18.マゼール 19.アンセルメ 20.クレツキ 21.シューリヒト 22.ガーディナー 23.ハイティンク 24.アバド 25.テンシュテット 26.メータ 27.ショルティ 28.ブロムシュテット 29.プレヴィン 30.トスカニーニ 
::::::::::::::::::::::::::::
2018年の最初は、極極少数愛読者のお一人からリクエスト的な寄稿があった、ハリー・クリストファーズ指揮:ザ・シックスティーンによるピアノ伴奏版(2006年録音)を紹介します。
ザ・シックスティーンは、イギリスの合唱団で文字通り16名のメンバー中心に多声音楽を手掛けてスタート、後に古楽宗教音楽に取り組んでいます。まあとにかく滅茶苦茶に「いい声」でハーモニーも素晴らしいのです。
まず編成ですが、ドイツレクイエムはS7・A4・T4・B6の計21名。ソリストもメンバーの一員のようです。
ジャケットにあるピアノが、演奏に使われた1872年製ベーゼンドルファーです。「2台のピアノ版」というのがあり、1869年に完成され1871年ロンドンでヴィクトリア女王を前に初演され「ロンドン版」と呼ばれています。シックティーンは、1台連弾での演奏です。「連弾」が正しいという説もあるようです。上記10.アクサンチェスは、「2台」にて演奏しています。
ピアノ版の特徴は、とにかくコーラスを思う存分聴き入ることができるということで、ゆえにその実力が明確に露わになる。特に低弦群やオルガンなどにより隠されるベースの魅力が伝わりやすいと言えます。
第1曲、冒頭、透明感のあるソプラノの音にまず誰もが心を打たれるでしょう。そして低音部を引き受けるベースの役割が明確に伝わります。変ニ長調へ移行して男性部からのパレストリーナ風の対位法によるコーラスの美しさも抜群です。
第2曲、中間部の変ト長調部分の暖かみのある優しいハーモニーが素敵です。
Aber des Herrn Wort bleibet in Ewigkeit.から始まるアレグロ部分の高らかさもさすがで、高音部でも余裕すら感じさせます。
第3曲、テンポは少しゆっくり目で、言葉をかみしめるように進んでいきます。
Ich hoffe auf dich.のハーモニーは絶妙です。欲を言えば、フーガのテノールの入りがちょっと貧弱。4名ではいたしかた無しか。
第4曲、ここは、ピアノ版が良いなと思う曲。アクサンチェスもそうですが、Sixteenもコーラスを思い切り謳わせている。優しさと愛に溢れた舞曲となっています。
第5曲、ソプラノのJulie Cooperは、シュワルツコップっぽい歌声です。
第6曲、大フーガ直前のハーモニーの美しさは絶品。大フーガの出だしのアルトも淡々と深みをもって登場。フーガの掛け合いの賛歌が面白いように明確に伝わるのがピアノ版の良さです。
第7曲、出だしのソプラノ。やはりここは本当に難しい。ましてや6曲歌ってきてるのだから・・・。中間部のベースはいい声です。こう歌いたいですね。
コーラスを思う存分楽しみたい方には、かなりのお勧めの盤です。


2018年1月2日火曜日

ブラームス 交響曲第4番_クレンペラー

今年の初クラシックは、かみさんの実家へ戻っていたので
昨日の帰りの新幹線で聴いたモーツァルト ヴァイオリンとヴィオラの協奏曲 変ホ長調でした。何故かというと乗ったのが「のぞみ364号」だったからです。それもE席でしたから。
わかる人だけわかってもらえれば・・・。
さて、自宅でのじっくり初鑑賞は、ブラームスで。
クレンペラー:バイエルン放送交響楽団(1957年Live;モノラル)による交響曲第4番 ホ短調 Op.98です。
クレンペラーの4番は、フィルハーモニア管のスタジオ録音で特に第4楽章で度肝を抜かれて以来、かなりの頻度で視聴しておりますが、このバイエルンとのLiveは、それ以上の素晴らしさでモノラルであるのが非常に残念でなりません。
クレンペラー、バイエルンはマーラーの「復活」もですが、極めて情感あふれる演奏をしています。
第1楽章の冒頭の「泣き」のフレージング、不自然さを全く感じさせず、押し寄せる波の起伏にグッと胸に迫るものがあります。大好きな第2楽章のバイエルンの弦楽群の美しさは、筆舌に尽くしがたく、クレンペラーによるブラームスの郷愁の思いを100%伝えています。第3楽章、せわしなくなりがちな楽章を低重心な響きにより堂々とスケールの大きな演奏へ(個人的にはもう少し早いテンポがいいのだが)
そして第4楽章のパッサカリアは、フィルハーモニア管でみせた、印象的なアクセントは姿を消し、極めて細やかに各変奏を謳いあげ、むせび泣き、緊張感を高めつつ劇的なカデンツで締めくくる。
100枚を超えるブラ4のコレクションの中でもはずせない1枚から今年もスタートです。


2017年12月22日金曜日

ペルコレージ スターバト・マーテル_クレマンシック

クリスマス前には、あまり相応しくはないがペルコレージの「スタバート・マーテル」を聴いている。映画「アマデウス」で、サリエリの幼少期場面でも使われた曲ですね。
指揮:ルネ・クレマンシック;クレマンシック・コンソート
ミエケ・ファン・デア・スルイス(S)
ジェラール・レーヌ(C-T)(録音:1986年)
こちらを私が名盤としているゆえんは、ひとえに通常アルトをレーヌの素晴らしいカウンターテーナーとしている点か。
無名時代のビオンディとヒロ・クロサキがバロック・ヴァイオリンで参加もしています。


2017年12月15日金曜日

ドイツ・レクイエム 30

月に1度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。なんと第30回となりました。
1.クレンペラー 2.サバリッシュ 3.ヤルヴィ 4.ジュリーニ 5.セル 6.コルボ 7.アーノンクール 8.ケーゲル 9.ロバート・ショウ 10.アクサンチュス 11.コッホ 12.ヘレヴェッヘ 13.シノーポリ 14.クーベリック 15.バレンボイム 16.レヴァイン 17.ケンペ 18.マゼール 19.アンセルメ 20.クレツキ 21.シューリヒト 22.ガーディナー 23.ハイティンク 24.アバド 25.テンシュテット 26.メータ 27.ショルティ 28.ブロムシュテット 29.プレヴィン
:::::::::::::::::::::::::::::
せっかくの第30回目なので、ドイツ語で歌うドイツレクイエムなのに、英語で歌っている、トスカニーニ盤をご紹介。
トスカニーニ:NBS交響楽団、ウエストミンスター合唱団、
ヴィヴィヴァン・デラ・キエザ(S)ヘルベルト・ジャンセン(Br)<1943年1月録音>。
何故、英語なのか?そうです、録音年を見ればわかります。
アメリカとドイツ 戦争中です。敵国語はご法度。日本もそうでした。録音は、お察しの通りギリギリ聴ける程度ものです。
テンポは、キビキビとしたハイペースと思われるでしょうが、全く予想外でした。第2曲が極めて特徴的で、かのジュリーニよりもさらに遅いテンポ。しかし、もったりした感じは一切しません。コーラスには、非常に優しく歌わせ語り掛けるようなドイツレクエイムです。
インテンポの神様とは思えない程、大きくテンポも揺らしながらも、ティンパニーの叩き込みなど、地底の奥底から徐々にクレッシェンドさせるがごとく、オペラ的な要素も加え、ドラマチックな構成にしています。そして、「しかし主の言葉は残る、永遠に。」の高らかさは、思わず興奮します。この第2曲の壮大さは、右に出るものはいないでしょう。
第3曲、バリトンのジャンセン(ドイツ人)の声は、朗々。コーラスを交えてのトスカニーニの緊迫感ある構築は凄いの一言。
終盤のフーガもゆっくりしたテンポで朗々と・・・。クライマックスへ向けて信仰心という重戦車が突き進んでいくようです。第4曲も舞曲は、打って変わって優雅に・・・。
第6曲、転調後のバスのソロからの緊張感、踏みしめるようなスフォルツァンドの明確さ、大フーガ手前の絢爛さは、尋常ではない。大フーガの弦楽のメリハリ、コーラス群の説得力。
第7曲、思い切りフォルテで登場するソプラノには驚き。トスカニーニの終曲は、淡々としています。
本当に録音が古いのが残念です。トスカニーニらしい、最大に熱いドイツレクイエムです。


2017年12月9日土曜日

チャイコフスキー 交響曲第5番_シルヴェストリ

本日は極寒の中、久しぶりのゴルフである。
寒さ対策の準備とともに、気合と入れるため、シルヴェストリ:フィルハーモニア管(1957録音)によるチャイコフスキー 交響曲第5番ホ短調 Op.64を聴く。
さてこの5番。奇人と呼ばれたシルヴェストリとしては、独特のアーティキレーション、テンポのメリハリやうねりをもつものの、決して奇をてらわぬ構築が魅力だと思っている。
何といっても第2楽章が珠玉。デニス・ブレインによる完璧な音色が光るホルンのソロ。そして中間部に登場するバーナード・ウォルトンによる短調の調べによるクラリネット。ちょっとこの2楽章の右に出るものないか!
2.4楽章に比べ影は薄いが、3楽章のワルツもお気に入り。中間部の木管群の滑らかさ、「運命動機」がコーダ後半でクラリネットとファゴットに静かに登場するところもにくい!
終楽章のシルヴェストリの壮絶な推進力の快速コーダは病みつきだが、冒頭からその予感が始まる。
引き締まったフィルハーモニア管の弦楽群によるセクション、Allegro vivaceからのティンパニの急激なクレッシェンドと撃ち込み、金管群の堂々たるユニゾン。コーダ直前のテンポの劇的変化も魅力だ。良い1曲を聴きました。
さあ、朝風呂は行って、ゴルフ頑張ろう!!



2017年11月26日日曜日

モーツァルト ピアノ協奏曲第24番_ハスキル

晩秋の夕方に何を聴こうか。モーツアルト ピアノ協奏曲第24番ハ短調 k.491にしよう。ここはクララ・ハスキルで。名盤と言われた1960年のマルケヴィッチ盤ではなく、あえてモノラルの1955年LIVEのクリュイタンス;フランス国立放送管弦楽団で。


2017年11月23日木曜日

ドイツ・レクイエム 29

月に1度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。第29回。
1.クレンペラー 2.サバリッシュ 3.ヤルヴィ 4.ジュリーニ 5.セル 6.コルボ 7.アーノンクール 8.ケーゲル 9.ロバート・ショウ 10.アクサンチュス 11.コッホ 12.ヘレヴェッヘ 13.シノーポリ 14.クーベリック 15.バレンボイム 16.レヴァイン 17.ケンペ 18.マゼール 19.アンセルメ 20.クレツキ 21.シューリヒト 22.ガーディナー 23.ハイティンク 24.アバド 25.テンシュテット 26.メータ 27.ショルティ 28.ブロムシュテット
:::::::::::::::::::::::::::::
第29回は、プレヴィン:ロンドン交響楽団&合唱団 ハロリン・ブラックウェル(ソプラノ)ディヴィッド・ウィルソン=ジョンソン (バリトン)<2000年ライブ録音>
プレヴィンは、ドイツレクイエムを得意としていたようで、1993年ロイヤルフィル、1986年ウィーンフィルと録音しています。ロイヤルフィル盤は生憎持っていません。ウィーンフィルは、半年後に第4回のジュリーニとの競演がありますので、ロンドンフィル盤にしました。
プレヴィンの構成は、音質明るめ、テンポは中庸です。
第1曲、出だし 弦楽に響きは明るめで、コーラスの導入により雲間から光が届けられる如く敬虔な調べを与えています。
ただし、「mit Freuden」のテーノルが残念!全体を通して優しく温かみのある演奏ではないでしょうか。
第2曲、どちらかというと重苦しくなる出だしのユニゾンは淡々と。しかしティンパニーの激しさとともに一転コーラスの訴えかける激しさ。ト長調へ転じた部分の優しさ穏やかさ。「Aber des Herrn 」の高揚感も見事!起伏に富んだオーケストレーションと相まって、第2曲の幅の大きさを十分に味わえる演奏です。
第3曲、ディヴィッド・ウィルソン=ジョンソンは、日本にも来日してる。穏やかな顔立ちのおっさんとは思えない男前な声です。モノローグは淡々としかし、コーラスが加わる部分で緊迫度を高めながら進んでいきます。荘麗なフーガの「持続低音D」に乗っかるコーラスは、ゆったり目です。
第4曲、心安らぐ舞曲です。プレヴィンは、Selig動機の変奏となるこの曲の表情の移り変わりを楽しむように優しく作り上げています。
第5曲、グラミー賞歌手のハロリン・ブラックウェルの声は流石です。伸びの張り美しい声。天上から語り掛けてくる慈愛に満ちた声です。ラストの消えゆくpでの声は最高です。
第6曲、非常に落ち着いた雰囲気からバリトンのソロへ。緊張度を高めつつ、テンポも揺らしながら大フーガへ。アルトの入りは良い。ソプラノ少し疲れ気味。テノールやっと声が出てきたか。張り切りボーイが1人いる。
第7曲、Selig動機へ戻っての祝福の曲。テンポは普通だが、ゆっくり目に感じる。ここでも重くならずに優しく包み込むような演奏です。
いよいよ、来月は30回目に突入です。

2017年11月18日土曜日

モーツァルト ホルン協奏曲全集_ティルシャル

モーツァルト ホルン協奏曲全集を聴こう。
デニス・ブレイン、バリー・タックウェル、ペーター・ダム、ヘルマン・バウマン<ナチュラル・ホルン>・バボラークと名盤揃いの手持ちから本日選んだのは、ティルシャルの1回目録音盤。ご存知、チェコフィルには欠かせない存在と言われた首席奏者(1960年代後半-70年代)。
ボヘミアン・ホルンの柔らかく美しい音色に癒される。
第3番、4番第1楽章には、自由に吹く無表記のカデンツァがあるが、ティルシャルのカデンツァは、かなりの技巧を要する卓越したもので面白い。4番第2楽章が好きである。


2017年11月11日土曜日

ブロムシュテット、ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管 コンサート

サントリーホールでのライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管のコンサート行ってきました。
ブロムシュテットさん、90歳というのに元気漫漫。グレートは暗譜で1時間、いやはや凄い爺様です。コンヴィチュニー好きな私ですが、ゲヴァントハウス管、初めてのコンサートでした。まずオーケストラ配置は、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが対向。第1ヴァイオリンの横がチェロ。コントラバスは右手(ステージから見て)のチェロの奥。
1曲目、カヴァコスとのブラームス ヴァイオリン協奏曲。
カヴァコスは、流石でした。艶のある美しい音、ppもホールに浸みわたるよう。カデンツァの時は、ホール中が息を飲んで聴き惚れていましたね。第1楽章が終わって私などは心の中で「ブラボー」と叫んでました。第2楽章、木管群の見せ場。オーボエ良かったです。愛情のある歌いっぷり。しかしRC席の特徴だろうか?管楽器群がどんどん響いて伝わってくる。席の問題でなければ、バランスという点では、もう少し抑え気味な方が・・・という贅沢な感想。
途切れなく始まった第3楽章、ジプシー風の主題、重音奏法はカヴァコスのおてのもの。いとも簡単という具合に、疾走してゆく。すばらしいコンチェルトでした。
アンコールのバッハ、こちらがまた見事な演奏。囁くように弾いたかと思えば、圧倒的なボリューム観でホール中を埋め尽くす立体感のある演奏。カヴァコス素敵です!!
2曲目。さあ、大好きな「グレート」の始まりです。(携帯の着信音、自分で編集して第2楽章入れてます。)
コントラバス8本には驚き。低重心の弦楽群を支えます。
提示部の繰り返しあり。(1も4も)
テンポは、速め。1982年のドレスデン盤とは別物、1993年のサンフランシスコ盤よりも速い気がしました。歳を取ると普通遅くなるのだが、ブロムは凄い。躍動感がハンパない!
第2楽章、木管群の上手さもさることながら、弦楽群がメリハリのある刻み、レガート共に美しい。
第3楽章のスケルツォ、この章が大のお気に入りなんですが、
決然とした弦楽群の合奏が重心が低く圧倒的でした。
モルダウ風の中間部も美しい。
終楽章、大迫力の冒頭のファンファーレ、息もつかせぬ強弱のコントラスト。オスティナートしながら、歓喜の歌まで疾走してゆく。テンポも自在に揺らすブロム。オーケストラも見事に食らいつく。まだまだ続くよ~。これが「天国的長さ」なのか。そして愈々クラリネットの「歓喜に歌」のメロディー登場。クライマックスでの低弦群の迫力も満点でした。お高いチケットですが十分に満足感のあるコンサートでした。





2017年11月5日日曜日

モーツァルト ピアノ協奏曲第13番_カッチェン

3連休3日目、今日は家でまったり過ごします。モーツァルトのピアノ協奏曲三昧でいきます。紹介の一曲は、「モーツァルト ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 K.415」。
ジュリアス・カッチェン、ペーター・マーク+ロンドン交響楽団(1956年録音)で。
カッチェンと言えば、ブラームス。ブラームスと言えばカッチェンですが、カッチェンのデビュー曲は、実はモーツァルトのピアノ協奏曲20番なんです。同じく、メーター・マークとの20番は、名演の誉れ高い1曲です。
今日は、あえて13番を書きます。トラッペット、ティンパニーを加えて極めて華やかさをもつ曲である。
第1楽章、いきなり壮麗な弦楽のフーガで始まる大らかなオーケストレーションです。カッチェンのキラキラしたピアノが加わると、音場がさらに雄大に広がっていくのがわかります。シンフォニックな管弦楽、その中で華麗なピアノは、時折憂いを見せながらソリスティックに展開してゆく。
第2楽章、優しさに満ちた緩徐楽章。
第3楽章、これが「白眉」。モーツァルトのフィナーレらしく軽やかなテンポのハ長調で始まるのですが、アダージョに変化してハ短調のエピソード。胸がグッと詰まりそうなほどの寂しさを感じるメロディ。ここでのカッチェンの冴えた音は流石だ。(エピソードはもう一度出てくる)このエピソードに挟まれた中間部の陰陽の面白さも魅力の一つである。


2017年10月21日土曜日

ドイツ・レクイエム 28

月に1度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。第28回。
1.クレンペラー 2.サバリッシュ 3.ヤルヴィ 4.ジュリーニ 5.セル 6.コルボ 7.アーノンクール 8.ケーゲル 9.ロバート・ショウ 10.アクサンチュス 11.コッホ 12.ヘレヴェッヘ 13.シノーポリ 14.クーベリック 15.バレンボイム 16.レヴァイン 17.ケンペ 18.マゼール 19.アンセルメ 20.クレツキ 21.シューリヒト22.ガーディナー23.ハイティンク24.アバド25.テンシュテット26.メータ27.ショルティ
:::::::::::::::::::::::::::::
第28回は、ブロムシュテット;サンフランシスコ交響楽団&合唱団、エリザベス・ノルベルイ=シュルツ(S)ヴォルフガング・ホルツマイアー(Br) <1993年録音>です。
ブロムシュテットは、ドイツレクイエムを得意としているのか、好きなのか度々演奏しています。来月、ゲヴァントハウス管での日本公演も予定されている。CD化されているのは、この演奏だけである。(CD-Rでのデンマーク放送交響楽団との演奏あり)
第1曲、冒頭低減を抑えめにしてメロディーラインを際立たせて始まる。テンポはゆっくり目、非常に清廉な面持ちでのコーラスの入り。たっぷりと柔らかく。ブロムシュテットらしく、木管の際立たせ方は、抜群。
第2曲、決してドラマチックな情緒性を持たず、起伏のある部分においても粗野にならず極めて謹厳なる演奏といえよう。
イザヤ書35章、アレグロ部においてもそれは変わらない。確たる刻みの中で、コーラスが歌い上げてゆく。
第3曲、ホルツマイヤーの声は、実に艶っぽい。ソロのモノローグをコーラス部の模倣によって徐々に緊迫感を高めてゆく様が見事。フーガでは、持続低音Dの地響きを明確に唸らせながら速めのテンポで、フォルテまで突き進んでいきます。
第4曲、心安らぐ舞曲。コーラスを優しく包み込むようなオーケストラ。二重フガートは、歯切れよく。
第5曲、ノルベルイ=シュルツの歌声は、深みがある。ゆっくりとしたテンポの中、悲しみと慰めを滔々と。
第6曲、テンポは、中庸、冒頭より少し抑制気味に、「Hölle, wo ist dein Sieg?」へ向けてのスフォルツァントも全く感情的にならず、むしろ淡々と管打とコーラスを推し進めてゆく。
大フーガも、少しも前のめりにはならず、ゆったりと始まり規律正しく。ブロムシュテットは、粗野になることを極めて嫌い、あくまでも気高さを強調しているようだ。


2017年10月15日日曜日

ブラームス ピアノ小品集_ルプー

本日は、雨につき自宅でまったり。男子ゴルフ「日本オープン」をテレビで観戦のあと、ラドゥ・ルプーでブラームスの ピアノ小品集を聴いている。秋の雨に日には、勿論ヴァイオリン・ソナタ1番もいいけど、3つの間奏曲 Op.117もGoodです。
カーゾン、カッチェン、アファナシエフと手持ちがありますが、今日は、ルプーで。
透明感のある情緒的な曲を透明感のあるルプーの音で聴くとより効果的だ。


2017年10月1日日曜日

モーツァルト ピアノ協奏曲第19番_ハイドシェック


今日の一枚。名だたるピアノコンチェルト群におかげで、あまり紹介されたり演奏されたりしない、モーツァルト ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調 K.459。
ハイドシェック+グラーフ:ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団(1993年録音)で。
ハイドシェックには、1960年代のヴァンデルノートとの20番台以降の溌剌とした演奏があるが、今日は、円熟50歳代の選集から19番をご紹介。
この19番は、26番「戴冠式」とともに、1790年のレオポルト2世の戴冠式を祝して催された演奏会で演奏されたことで「第二戴冠式」と呼ばれている。実は、トランペット、ティンパニーのパート譜が紛失しており、今では聴くことができないといわれている。しかしヘ長調作品にトラッペット・ティンパニーは使用していなので、それも怪しいとの説もある。
第1楽章、快活なリズムに乗って展開する。これはご存知16番以降すべて同じリズムである。19番は5度の跳躍により少しテンション高く駆け抜けていく感じ。ハイドシェックのピアノも飛び跳ねるように、転げまわるように展開してゆく。
第2楽章、モーツァルトには珍しい8分の6拍子の緩徐楽章である。これは、交響曲の31番「パリ」38番「プラハ」くらいしか思いつかない。ピアノと木管との掛け合いの美しいメロディ。
第3楽章、これがまた面白い構成なのである。ピアノで始まる第1主題が終わっ高と思うと、突然にフガートが開始する。しかも低音から開始し、高音が重なっていく二重フガートへ。単なる軽快な曲と思ったのが、いきなり荘重な曲に変化してゆくのである。ハイドシェックは、やはり一音一音がキラキラしていて切れ味があります。
19番と言えば、ハスキル:フリッチャイだろうという方(自分)もいるかと思われますが、今日は、ハイドシェックで楽しみました。

2017年9月30日土曜日

ブルックナー 交響曲第2番_コンヴィチュニー


今週は、2日間のんびりと音楽に浸りたいと思います。
今日ご紹介の一枚。
ブルックナー 交響曲第2番 ハ短調 WAS.102 (ハース版)、フランツ・コンヴィチュニー:ベルリン放送交響楽団。(1951年録音)。
第1楽章、ヴァイオリンとヴィオラのトレモロ(原始霧)の中からチェロが主題を奏で始めると、それはもうまさしくブルックナー!!トランペットの3連符による信号リズムに、ドロドロとしたティンパニーの連打。大きく盛り上がったかと思うと、静かにティンパニーが3つ。そしてブルックナー休止。ここからチェロによる第2主題の始まりです。このメロディーが美しくて好きでたまらない。
第2楽章、幽玄的なアダージョです。(ハース版はアダージョ)深みのある弦楽群。ブルックナーの中でも純朴な雰囲気が最も濃厚に溢れているアダージョではないだろうか。特に木管群の音彩にそれは表出している。何度も聴くと、とぎれとぎれの後に現れる弦楽の美しさに酔いしれる。
さて最後のホルンの跳躍は、ハース稿の証か。
第3楽章、多重音のスケルツォ。無骨さが際立ち、コンヴィチュニーにピッタリ。バリバリの金管群の分厚い音。中間部の弦楽群の美しさ。そして見事なアンサブル
第四楽章、「運命」の動機を伴うこの楽章の、私の利き所は押し寄せる音の波間に現れる「コントラバス」の低重感。
コンヴィチュニーらしい怒涛の金管群のバリバリ音が聴ける楽しさもある名盤だ。

2017年9月18日月曜日

ドイツ・レクイエム 27


月に1度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。第27回目となりました。
1.クレンペラー 2.サバリッシュ 3.ヤルヴィ 4.ジュリーニ 5.セル 6.コルボ 7.アーノンクール 8.ケーゲル 9.ロバート・ショウ 10.アクサンチュス 11.コッホ 12.ヘレヴェッヘ 13.シノーポリ 14.クーベリック 15.バレンボイム 16.レヴァイン 17.ケンペ 18.マゼール 19.アンセルメ 20.クレツキ 21.シューリヒト22.ガーディナー23.ハイティンク24.アバド25.テンシュテット26.メータ
:::::::::::::::::::::::::::::
第27回は、ショルティ:シカゴ交響楽団&合唱団  キリ・テ・カナワ(ソプラノ)ベルント・ヴァイクル(バリトン)<1978年録音>です。
ショルティの印象を覆す極めて有機的で清冽にして敬虔なドイツレクイエムです。それでいて、メリハリも十分でブラームスの編み込んだ音の洪水をオーケストラが見事に表現しています。またコーラスも抜群に上手い。私の中では5本の指に入る名演です。

一番の特徴は、第1曲と終曲。たっぷりとコーラスに歌わせるところは、まるでジュリーニのようです。
第1曲、極めて優しい弦楽の響きの中から神秘的にコーラスが登場します。そしてこの曲の「働くものの涙が喜びにかわる様」を、「慰め」の安らぎをオケ・コーラス共に見事にコンロトールして一体化して表現してくれています。
文句なし!!
第2曲、重苦しい出だしのオーケストラもかなり抑え目で、ティンパニーもまるで山の向こうから聴こえてくるようです。十分に抑えてからのクレッシェンドが効果的です。長調へ転じてからの安らぎ感も卓越。
第3曲、哀歌から希望への歌を、ショルティは独白的ではなく、少しドラマチックに構成している。ヴァイクルの声は、その意図に十分に応えきる繊細さと声力を持ち合わせている。個人的にはもう少し、バランス的に「持続低音のD」が欲しいけど!
第4曲、心安らぐ舞曲。ここでもショルティは、コーラスにたっぷりと歌わせ、オーケストラの強弱が其のコーラスを見事に支えています。この曲で弦楽群の上手さが光ります。
第5曲、ショルティはかなり遅めのテンポを選択。キリ・テ・カナウの「透き通る声をたっぷりと聴きましょう」ということでしょう。悲しみを訴えるというより優しく包み込むような仕上がりにできています。
第6曲、少し早めのテンポです。復活と再生の場をドラマチックに進行してゆきます。さすが、ショルティ!オペラのようです。金管群の抑制された統一感。
それでいて効果的な響き、さすがシカゴ響です。
大フーガもキビキビとしており、(出だしのアルト上手い!!)クライマックにむけ、Selig動機出現から変化してゆく、力強さ、華麗さ、優美さを見事に表現。素晴らしい賛歌です!
第7曲。出だしのソプラノが惜しい!ショルティは、この終曲に15分近くかけています。ブラームスの命題である「報いと救い」。かなりじっくりとコーラス群に歌わせることで、敬虔で静謐な終曲を構成しています。
すばらしい演奏です。


2017年8月19日土曜日

ドイツ・レクイエム 26

月に1度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。第26回目となりました。
1.クレンペラー 2.サバリッシュ 3.ヤルヴィ 4.ジュリーニ 5.セル 6.コルボ 7.アーノンクール 8.ケーゲル 9.ロバート・ショウ 10.アクサンチュス 11.コッホ 12.ヘレヴェッヘ 13.シノーポリ 14.クーベリック 15.バレンボイム 16.レヴァイン 17.ケンペ 18.マゼール 19.アンセルメ 20.クレツキ 21.シューリヒト22.ガーディナー23.ハイティンク24.アバド25.テンシュテット
:::::::::::::::::::::::::::::
第26回は、メータ:イスラエルフィル+ガリーベルティーニ・イスラエル合唱団、チェン・レイス(Sp)ミュラー=ブラッハマン(Br)<1981年テルアビブ・Live録音>
第1曲は、極めて静謐にコラールが始まる。テンポはかなり速めで淡々と。
第2曲は、かなりドラマチックな構成で演奏される。変ロ短調部分の重苦しさ、とト長調「So seid nun geduldig, lieben Brüder・・・」部分の優しさの差をくっきりと。
第3曲、ブラッハマンはいい声だ。哀歌らしさを強調する歌声だ。後半の持続低音Dに乗っかるフーガの迫力も満点。やはり弦楽群は美しい。
第4曲、この舞曲は、ソプラとテノールの美しさが肝である。テノールが少し残念だ!
第5曲、美貌のチェン・レイス。歌声も透き通った響き中に、母性の優しさを秘めており素晴らしい。
第6曲、かなり早めのテンポ。大フーガへ向かうまでの管打、唸る弦楽は流石。
大フーガの冒頭は、個人的には少し弱めに淡々と何事もなくAltoに始めてほしいのだが、かなり気合十分でスタート。
終曲、第1曲を速いテンポですすめたメータであるが、終曲はじっくりと。
ブラームスの命題でもある、イ長調へ転調してからの「神の祝福と報い」の部分をコーラスに大事に歌わせているのがわかる。東日本大震災時でのメータの人間力は、こうした所にちゃんと表現されているのだ。



2017年8月17日木曜日

フランク  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ イ長調_モリーニ

今夜の一曲。フランク ピアノとヴァイオリンのためのソナタ イ長調。かのイザイに献呈され、初演された作品である。
カピュソンとブニアティシヴィリといきたいところですが、偏屈おじさんが、選んだのはモリーニ&フィルクスニーです。(1961年録音)
人生の喜怒哀楽、不安・焦燥・蠢動・嘆き・解放・安堵・・・・すべてを内包しているかのような二重奏曲。
きっとこの曲のファンは多いはず。
モリーニの清冽な音が心に浸みわたります。
モリーニと言えば、忽然と消えた名器ストラディバリウス「ダビドフ・モリーニ」。300万ドルの価値があるそうですが、見つかったのだろうか?