2016年9月24日土曜日

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲_シェリング:イッセルシュテット+LSO

今朝の一曲。ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 OP.61。
シェリング:イッセルシュテット:ロンドン交響楽団(1965年録音)。比類なき美音と格調の高さに思わず惚れ込んだ演奏です。私の中でのベスト。ヴァイオリン協奏曲といえば、実はチャイコフスキーやメンデルスゾーンの方が圧倒的に人気が高く、誰しも聴く回数も多いはず。若かりし頃、かくいうミーハーな私も然りでした。この演奏に出逢うまでは。カデンツァは、第1楽章がヨアヒム、第3楽章はフレッシュ。フレッシュ・カーロイは、ハンガリー出身で、シェリング始めヌヴー、ギトリスは門弟です。(後の、ハイティンク:RCOでは、どちらもヨアヒム、最初の録音は、師事していたティーボー:パリ音楽院管でティボーのもの)このあたりも律儀そうなシェリングの性格が出ているかも。
さて、イッセルシュテットによるオーケストラは、ドイツのオケと思わせる重厚さで、出過ぎず下がり過ぎす、非常に調和がとれており、流石です。カデンツァもさることながら、第2楽章の「優しさ」「祈り」が一音一音から溢れ出てきており、溜息ものです。

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